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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
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言葉と言葉を架橋する「ことば」?

「自分を信頼するには」という話だった。
このことについてなるべく論理的に語りたいのだが、論理を尽くせば必ず納得できるとは思っていない。
論理的に微細な瑕疵も見当たらず納得することは、その話が自分の「身に染みる」こととは別である。
両者の近さはその人が「論理性をどれだけ信用しているか」に因るだろうし、その「信用」の決定因は論理性そのものではなく、その人がこれまで生きてきた中で、論理に従い、学び、活用する経験のうちに受けた恩恵の大きさにある。
一般的に論理を扱う際にこの「論理性の具体的な効果」をいちいち想像しないですっ飛ばすのは、論理それ自体が「そんなこと考えなくても通用するように構成されたもの」だからである。
何が言いたいかというと、この「想像」は普段の論理の活用の犀に表立つものではないが、(個々の、ではなく「言葉」と言い換えられるような)「論理」の始まりにはこの「想像」が伴っていたことを忘れてはいけないということ。
加えて、言葉の論理性が軽んじられるということは、もともとは手段であった論理の整合性が目的化してしまったからで、その手段とはすなわち「論理性の具体的な効果を得るための」であり、長い間「想像」をしなくなったことの一つの結果であるということ。
だから、「言葉は大事だ」あるいは「論理的に書く(話す)ことは大切だ」と思いそのことを身をもって示したい時は、文字通り自分の身体が共鳴するような「論理性の具体的な効果」を語らねばならず、その語りは論理性に依拠しつつも論理的であるとは限らない。
この「論理性に依拠しつつ論理的でない」という表現は(言葉の)創造性と関わっていて、例えば今まで言葉にしようとしてできなかった思いを見事に表現する言葉に出会った時の「ビリビリする感じ」が上記の「効果」の一つであって、これは感動主体の既存の論理性の範疇になかったという意味で論理的でないのであって、一般的にとか世間(マスコミ)の論理とは別にその人個人の論理性がアップデートされた経験なのである。

何が言いたいかというと(take2)、もう最初に言いたかったことと違うのだが、僕は本を読んでいて、古本を買うことが多いのでわりと昔の本が多くて、漠然と言えば昔の本と今の本とで言葉の語られ方が明らかに違う。
言葉は時代によって変わるし、流行語や死語といった個別の単語もそうだけどもっと大枠の「言葉への信の置き方」も時代によって変わる。
昔の本を読んでいてなにかよく分からない魅力を感じるが、それをそのまま現代に持ってくるとなにか違和感がある。
それはその昔の本を読んでいる間は僕の頭が「当時の言葉の使われ方」にシフトしていて、もちろんそうさせてくれる本の凄さあってこそで、読みながら納得していたことが本を閉じると「あれ…?」としばし惚けてしまうのは、「当時の言葉の使われ方で綴られた文章」を「今の言葉の使われ方」で翻訳する力が足りないからで、読書を生活(の変化)と結び付けたい僕はそのことに少し不満を感じる。
というと誤解で、満足したいわけでもなくて、この「生活の変化」が実のところ自分の内に留めておくのも勿体ない(←正味の感覚がこれなのがちと哀しいが)と思っていて、それはつまり自分の言葉で人に分かるように語り直したいという欲求が確実にある。

何を書いているのかよく分からないがまとめると(take3)、最初に「自分を信頼する」と書いたのは恐らく「言葉を通じて」のはずで、しかしそれは単に「今の言葉の使われ方」に依拠してのことではなく、昔の本を読んでいるというその「当時の言葉の使われ方」に魅力を感じており、かつ「言葉を通じて」の方法である「論理性の具体的な効果」を表現したいという思いを兼ね合わせると、

自分の(身体)感覚を媒介させて「当時の言葉の使われ方」を「今の言葉の使われ方」に架橋する、

ことを僕はしたいのだと思う。
…これ続くの?
というかまさか、まだ本題に入っていないのでは…。
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