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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
何をではなく、どう信頼するか。

まず導入として、「誰が」信じるかといえば、もちろん自分だ。
信じることで前向きになれたり活力が湧いたりするとして、それは誰か他人に信じてもらうことで前向きになれるわけではない。
もちろん他人の信頼なんかどうでもいいわけはなく、「自分を信頼してくれるその人」が自分にとって大切である、その人を信用しているからこそ、他人の信頼は自分の力となる。
「みんなから好かれるべきだ」と教条的に思っている人が、実際に信頼してくれる人の「数」に比例して自信が持てるというのならば、その人はよほど人を見る目があるか、よほど人を見る目がないかである。
というのは半分冗談で(今読んでるツチヤ教授のエッセイのせいだ)、半分以上本当のことを言うと、その人は理想的な慈善家か、全ての人を同じ色眼鏡(モノクロに見えるのかも)で見ているかだ。

ある人が自分を信頼してくれることで力をもらえるその人を信じるのは自分だ。
まどろっこしい言い方だが(上の話に対応させた)信じる主体は自分だということ。
その次だが、なにかを信じるにあたっては「拠り所」がいる。
それは理由と呼ばれるような、論理的に説明できるものである必要はない。
そもそもその拠り所は対象化して把握する必要もない(「信じるのに理由はいらない」とは要するにそういうことだが、それは対象化せずとも信頼の柱が確固として立つ意味もあれば、曖昧でよかったのに明示的に意識することで威厳が損なわれ効力が失われる意味もある)。
拠り所を対象化するにせよ心の奥底に仕舞っておくにせよ、それを支えとして信頼を確固とさせておくために両者に共通して必要なのは覚悟だ。
対象化の方針をとるなら(理由付けを手段とするなら)論理的整合性をとっておいたり(特定の感覚(身体性)をベースにするなら)感覚が鈍らないように普段から身体性を研ぎ澄ませておいたりしなければならない。
一方の対象化しない方針は先の対象化の後者と似ている(というか大部分が被っている)のだが、上辺の論理につられて自分の感覚が鈍らないようになる必要がある(簡単に考えればそのための方向性は2つあって、1つめは上に書いてあって、2つめは「論理性の軽視」だろう)。

「拠り所の対象化をするか否か」で分けたのは、その覚悟の持たせ方の実際として大きく異なると思われるからだ。
簡潔に言えば、社会(の多数派)と距離をおく場合は前者、社会の流れにそのまま従う場合は後者に対応する。
「多数派に与する」というのはそれだけでとても大きな信頼の拠り所となる。
文化の違いも多少はあろうが(付和雷同や日和見主義といった言葉はやはり日本人に馴染みがある)、それ以前にそれは人間が集団で社会を作り上げてからは欠かせない基本的な性質なのだと思う。
(もちろん「基本的」の意味は「その性質の欠けた者は人間に非ず」ということではない。集団の維持に必要な性質の一つというだけで、他にも「いつも集団とは違うことをする性質」(集団の生息環境が急変した時に活路が開けるように)も成員の一部には必要だろうし、それら諸々の比率は働きアリ(確か2:6:2だったか)を想像すればよくて、そこから「潜在的にはみんな同じ性質を持っていたとしても、それが発揮されるか否かは意志の問題ではなく周囲の状況に依存する」こともついでにわかる)

難しいのがもう一方である。
多数派と距離を置く人間は集団心理の効果のようなものを利用できないばかりでなく、その効果は反転して自分にのしかかってくるからだ。
赤信号をきちんと守るくらいなら構わないのだろうが、多数派と異なる行動をとった時に下手に目立ったり多数派に反省心を芽生えさせてしまったり(自分を全く疑わずに行動できるのも集団心理の効果だ)すると、その行動の是非に関わらず不審(時に不信)の目を向けられる。
実はこのフシンの目を真正面から受けて気にしないだけの鈍感さを身につけた人というのは上述の「信頼の拠り所を対象化しない方針」の方が対応しそうでもあるのだが、ここで書きたいのはそちらではなく、フシンの目を受け流したり跳ね返せるような(ロマサガ3で言えば「パリイ」と「切り落とし」の違いですね)別の拠り所を必要とする人についてである。

続く、はず…(だってまだ本題に入ってないし)
本記事にこのタグを選んだ意味も書きたい。
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