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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
四季と塩飴。

単調な生活の役得は、自分の内側の変化に敏感になれることである。
この「単調」とは、毎日同じ事をする、ということだ。
内田樹に感化されて形成された幾つかの価値観のうち最たるものがこれで、面倒臭がりには使い勝手のよい生き方だと思うのだけどこれは効率主義の語法であって、自信をもって言えば「もともとこの生き方が合っていた」。
そう断言してしまえば傍証はいくらでも浮かんでくるものだが昔話をしたいわけではない(ついさっき西部邁『サンチョ・キホーテの旅』を読み終えた所で、また文章表現がいつもと変わりそうである。氏の思想にはとても共感するところがあり、偶然にも今日の昼休みに読んだミシマガジンの(平川克美との)対談記事で中島岳志が「若い頃に西部氏の思想に影響を受けた」と言っていて、恐らくこれも同じ部分を指していて久しぶりにシンクロニシティを感じた)。
「単調な生活」という言葉にはふつう「飽きる」と続くものでネガティブな印象が定着していて、「単調で充実した生活」が矛盾めいて聞こえるのがちょっと哀しい現代社会といったところではある。
それはよくて、ネガティブなニュアンスで「単調」と言った時、もちろんその単調さは愛されておらず、個性があるとも思われていない。
その把握が自分の生活に何らかの躍動や覇気をもたらすこともあるだろうし、それはそれでいいと思うけれど、「単調な生活」は身体の各細胞の日々の活動が単調であるのと同じように基礎的であるはずで、自分の生活の基礎を愛せないというのは生物として(と言うのは意識を持つ人間としてはむしろその方が自然であるかもしれないからだが)安定していないように思える。
ただ意識が生物性というか原始性?を超越する志向性を潜在的に持っているとしてもそれさえ叶えばよいわけではなくて、人は人間としてだけでなく生物としても生きてこそ人なのだ。
何が言いたいって「単調な生活」が指す具体的な生活要素は人間的であるよりは生物的であって、そのことを意識がきちんと捉えておくことで意識の基盤となる身体が安定する。
で、その単調さの個性(他の人と違うかどうかは関係なく、まず自分はこうだということ。「ナンバーワンでなくオンリーワン」も同じことなのだけど、この表現が関係筋で評判が良くないのはその個性の把握や記述が全くなおざりにされているからだろう)を書き出すことの意味を、最初は内容だけ書こうと思ったのに前段を準備するうち問い始めてしまったのだけどここでおしまいにして本題をば。

詳細はおいて、僕は塩飴が好きである。
原料は、砂糖と塩。
「伯方の塩」を使った塩飴で、分量の違いでパッケージが赤と青の二種類ある。
食べる時はいつも夕食後、読書中かブログ執筆中に一粒か二粒を食べている。
これを食べるか食べないかの気分を左右するものの話なのだけど、まず最初に気付いたのは3日ほど前に食べた塩飴の塩っけがやけに「身体に染み込む」ようだったこと。
そういえばその日に食べた味噌汁には塩を入れていないのだった。
味噌汁に塩を入れるかどうかは大体がその日の気分(ここ数日の味噌汁の出来が左右していると思われる)で決まるもので、砂糖は大体入れるけど塩は入れない日の方が多く、しかし気温が暖かくなってから塩を入れなかったのは3日前が初めてだったように思う。
つまり暖かくなってから汗をかくようになって、すると体が必要とする塩分が増えるわけで、塩飴が美味しく感じられたのはそれだけ体が塩を欲していたからだ、と。
そう考えると、今までなめてきた塩飴が「やけに甘ったるい」とか逆に「体が喜ぶ甘さを感じる」こともあったのかもしれない。
そして塩飴を特に食べたいと思わない夜は塩分も糖分も既に足りているのかもしれない。
毎日同じだけ食べることは惰性にもなりうるはずで、それはきっと食べていることを脳が主に意識している状態で(もちろんそれで「毎日美味しい」と感じることもあるだろう)、そうではなく「体の必要に応じて食べる」ことができていればまた違う感じ方ができるのだと思う。
「単調な生活」のその単調さを愛することのひとつは、後者のような「違う感じ方」を日々実践する(できている)ことなのかなと思う。
これを「実践する」などという表現が既に気負っていて、まあ過渡期だろうという解釈もできるけれど、惰性に堕ちない意識の維持を考えているのかもしれない。
この「考える」主体はもしかして僕ではなく、言葉なんじゃないかと思う。

ええと四季の話が…とりあえず通常の意味です。
博士のことではありません。
あ、「β」読みたいな。
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