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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
水の話の続き。

前回は少しインスピレーションが湧いたので勢いに任せて書いてみた。
全てが頭の中の話、というわけでもない。
「水」を媒介ワードとして、日常の場面のいくつかが繋がる。

田んぼが広がる視界の開けた道を歩いていて、あたりを見回して、「なにかに覆われている」と感じたことがある。
遠くの山(大山のことだが)がはっきり見える時とかすんで見える時があって、後者の場合は天気が悪かったり、晴れていても黄砂だったり光化学スモッグ(前に一度注意報が出た)だったりするのだが、そういう特別な場合の時ではない。
その時は山が少しだけかすんで見えていたのだと思う(十全に視界良好の時に空気中の粒子に思い至ることはないだろうから)が、きっと湿度が高かった日のことだ。
話はそれるけれど、会社が寮から近いので天気予報には関心が低くて、そのかわりでもないのだが「降るか降らないか」を匂いで判断しようとしている。
もちろん空模様も考慮に入れてはいて、というか朝の湿気の状態で夕方の降雨の予測ができるかどうかも不明だがそこは気分の話で、天気予報は雨って書いてるけどあんまり湿っぽくないから大丈夫だろうと傘を置いて行ってじっさい夜まで降らなかったことはある。
その逆がないのは「自前の天気予報」を楽しむよりも手ぶらで通勤する方が優先度が高いからで(実は必要ない限り鞄は持たないのである。傍から見て散歩と変わらない姿で、じっさい空を見上げつ山を眺めつと前を見て歩いていない所がもう散歩でしかなくて、始業時間ギリギリでなければ左に曲がるところを右に曲がって会社に背を向けて悠々と歩き続けるなんてこともあり得ない話ではない。そこのところを勘案して敢えて通勤時間に余裕をつくらないでいるのだろうと自己分析している)、「予報が晴れなら晴れるだろう」と信頼の仕方がテキトーで信頼になってなくて、まあ申し訳ないとは思わない。
話を戻して、視界が多少かすんでいる日に外を歩いていて、空気中の粒子を感じたのだった。
その粒子が水なのだと言いたかっただけなのだが…

この話自体はここでおしまいで、けれどさっきこの経験を思い出して閃いたことがあったのだった。

前に書いた詩にもあるのだが(これを書いた時は想像に留まっていた)、もちろんメタファーとしてだが、僕は溶けようとしているのかもしれない。
ある空間に、違和感なく、溶け込もうとしている。
この「ある空間」には人がいることもあるのだけど、「違和感なく」という意味は空間内の人々の主観と関係はない。
僕は小さい頃から自然との一体化を「実践」することに関心があって、けれどそれは公園の木のそばに立って目を瞑って「自分の足が地面に根を張り土の養分を吸い上げて…」とイメージする程度のことで、それは猫の目をじーっと見て「猫と会話する」と思い込むことと大差はない(が、小学生の頃下校時にこの「猫との会話」を5分だか10分だかやった後、猫が家の玄関までついてきて、ドアを開けたら中にひょいっと入った(そして母はブチ切れた)経験をした時は本当に会話ができるのだと思った)。
おそらくそのイメージの延長なのだけど、人間も「自然」であって、人々の間にあって人の意識とは別の次元での「違和感のなさ」が、森に溶け込む一本の木の自然さと同じような佇まいがあり得るのではないか。
もちろんこれを昔と同じように「実践」しているなどという意識はなく、このような発想が人との触れ合いにおける怠慢の正当化につながりかねないとも思いはするのだけれど、「そのような怠慢ではなくて…」と自覚がありつつも遂行的KYを止めることができない時に、その自分の感覚を言葉にしようとすると一つの候補になるのかもしれない。
しかしこのような思いがいつ(それはものすごく先のことになるのだろう)、何に(本当に、何に?)どのような形での結実を見せるのか、到底想像が及ばない。

…「溶け込む」の話が昔話に引きずられて変な方向に進んでしまった。
元々は「自我を薄めかつ充実させる」みたいな話をしようとしていた。
気が向けばそっちの話も…そして最初に「幾つか」と言った「水」の話も。

あ、一応書いておくと、前回の詩は今読んでいる『海に住む少女』(シュペルヴィエル)の影響を受けています、確実に。
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