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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
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遅くなったけど、みそ汁の名前の由来のヒントは伊坂幸太郎と森博嗣です。
これで分かったら凄い。

+*+*+*

収拾がつかなくなること必定の前回提示テーマを受けてみる。
すなわち「自由のための不自由」について。

まず思い付く、というか読んだ時に印象に残ったのですぐに取り出せるのは、『恋恋蓮歩の演習』(森博嗣)冒頭の保呂草探偵の独白だ。
たしか「孤独を感じるには砂漠のまっただ中にいるより都会の群衆に紛れている方がいい」といった内容で、それは孤独は参照項を必要とする相対的なものである、という解釈ができるのだけど、自由もそれと同じなのだ。
つまり「絶対的な孤独」が孤独としての意味をなさないのと同様に「絶対的な自由」は自由の意味を超えている。
「自由」を「制限・制約がない状態」と言い換えた時、何を制限や制約と捉えるかで自由の意味はがらりと変わる。
そういえば今『目から脳に抜ける話』(吉田直哉・養老孟司)という少し古めの爺二人の対談本を読んでいるのだけど(勿論「古め」は「本」に係ります)、養老氏が年上と対談してるのが珍しいなと思いつつ話し方が別に変わるわけでもないが昔の対談本というのは今より「対談そのまま」なんやないかなと相槌の感じや話の切り替わり方(話の途中で発言が意味をなす前から「……」で途切れる、とか)を見て思ったのだけどそれはよくて、対談の中で進化論の話で「目的論的な考え方は人間が想定する枠組み如何で決まってしまうのであって、僕(養老氏)は進化論そのものより進化論を語る人間の方に興味がある」みたいな発言に激しく共感して(と言って単に今まで何冊も養老氏の本を読んで「なるほどねえ」と頷いてることの延長なのだが)、それは「唯脳論」が「結局脳が全てだって言いたいんでしょ」という短絡ではなく「思考を司る器官そのものを思考の対象にするアポリアをどう解剖していくか」という無限マトリョシカのような「終わらない問いの提示」の一つのバリエーションだと思うのだけど、要するに自由を考えるにもまずは目的論的な枠組みを押える(可能なら取り外す)必要がある。

「思考の自由」と言った時、脳が思考するのであるが、脳は身体の一器官であり、身体の他の器官と恊働することで人間が活動する以上、脳は単独で機能することができない。
空腹の時や病気の時にはいつものように頭が働かないことを想像すればそれは分かる。
これを「思考の自由が脳以外の他の器官によって制限されている」と言うことは、できる。
また、ある共同体で生まれ育ったがゆえに、ある特定の言語運用しかできぬがゆえに、想像の届かないもの、思考の枠組みから漏れる概念もあるだろう。
キリスト教を信仰することが生の深いところと繋がっているヨーロッパの人の感覚を日本人はうまく想像できないだろうし、イヌイットのように雪の特徴について二十種類以上も区別することはできない。
このことを「思考の不自由」と呼ぶこともできるだろう。

上で触れた二つは思考の前提(構造)と内容(機能)に関する不自由である。
と思い付くまま挙げてみたものの、一般的に「思考の自由」と言った時は「思考にバイアスがかかっていない状態」を指すものと思われるが、これはジャンルとしては後者(内容)だが内容をもっと絞っていて「ある特定の言語文化内にいること」を前提としていると思われる。
が、自分が最初にしたかった話は「身体の不自由(諸器官の脳への把握し切れぬ影響)を込みにしてこそ思考の自由(←これはきっと「広がり」とか「未知が魅力を発すること」を指している)が得られる」ということで、この本題に別のところから始めて上手く導けたらなあと思ったけどちょっと難しかったね、という降参宣言。
日常的にその「”込み”の例」(不自由から自由が生まれる、とか)がたくさんあって、森博嗣がシリーズもののエッセイ(確かI Say Essay Everydayのどれか)で言ってた「一日一発見」とも言えるくらいあるという自負もあるがしかし同じく「思い付いたことをメモに取ることはなくて、後で忘れてしまったらそれはそれだけのことだったということ」と書いてあるのにも納得して面倒臭がりの口実としていたりもして、書こうと意気込んだ時には音沙汰無し、てのが簡単に想像できるので、相応の話題を雑然と書いてる時に雑然と思い出てくることがあれば雑然と記すこともできるだろうなあと風任せ。
花粉も飛ばなくなったからそろそろ網戸にして、部屋にも風が吹くことでしょう。

ちょっと納得いかないなあ…
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