これもまた過ぎ去る 御文体供養(RB-01) 忍者ブログ
幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
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はい、というわけで予告通り頑張ります。

『ロバート本』(橋本治)で思考を漉すと如何なる出汁が得られるか。
きっと「漉す」という表現は間違っていなくて、つまり「純」とはとても恐ろしいということ(純水は身体に毒だしね)。
しかし「純」とは単純のことではなく、複雑と真正面から立ち向かうための無垢でもある。
よく分かんない前置きはさておき。
記憶が新しいので後ろからいきます。

「自分の書いた文章が異様に好き」で飽きずに読めるというのと、他人の数だけ自分がいて「書いた本の数だけ自分が一つになって行く」というのは繋がっていて、それはその文章(本)を書いたのは自分なのだけど「他人の数だけいる自分」でつまりは他人だということで、そういう他人を自分に憑衣させて書くみたいな芸当を正気でできることがまず狂気で、きっと正気と狂気は最表面なんてない入れ子構造になっているのだと想像させる。
私の中で”僕”と”ボク”と”ぼく”は自ずと違うし、”私(わたし)"と”わたし”と”私(わたくし)”と”わたくし”は、やっぱりこれまた違う。なんだってこんなに人物が違うのかというと、これは勿論、他人の影響下に分立して成立してしまった自分というのがゴマンといるからである。他人の数だけ自分はいるし、その他人とのシチュエーションの数だけやっぱり自分はいる。あんまり多くなりすぎて、ちょっと自分の中では収拾がつかなくなって来たかなァ、と思ったから、こういうものを片ッ端から解き放っているのである。(しかし世の中ってのはそんなもんだけどサ)
「ああ、やっぱり、こういうのは自分と関係ないと思ってた」というような”内容”を、キチンと梱包する梱包材料が私の”文体”なのである。

49=自我の統合 ─どうして私は自分の本が好きか─(p.321-326)以下同様
他人を自分に憑衣させると書いたが、「自分と関係ないもの」を憑衣させて"書き捨てる"なんてことをどうしてわざわざするのか。
という訳で、私のオリジナリティー確定作業というのは、常に、”他人の影響力拭き払い作業”でしかない。という訳で、私のゴミの捨て方である。
それは、ハシモト氏がそれを気持ち悪いと思ったからで、しかも「それを気持ち悪いと思った理由は全て(自分ではなく)それにある」という確信があって、しかしそれでいてイマイチ自信がないからである。
(なんだこりゃ…)
ハシモト氏はこの自分の感覚に対する確信のことを「自分には精神分析はきかない」と表現している。
どこのスーパヒーロだという話だが、この捉え方はスゴい。
大体いけないよと言うのは、精神分析の根本原理は”自分が悪い”なんだよね。(…)私の、この”私自身に関する前提”が間違っているとするのが、私を精神分析しようとする立場で、「なもん、やなこった」と言うのが私なのである。勿論その後に「バァカ」はつくのだが。
自分の確信を確かめる(って妙な表現だが)ために書くために、その結論は氏にとっていつも一つで(上記の「ああ、やっぱり、…」)、しかしその同じ結論を導くまでの論理(過程)が無尽蔵に(それこそ「他人の数だけ…」)あって、そのことが個の身体を通した思考というものの希望をもの凄く具体的にしてくれるし、つまりここで「個が普遍に至る」。

そして(という繋ぎに意味がないほど支離滅裂ではあるが)様々な文体で文章を書き散らし、他人の影響で派生した自分を外在化させたものを面白く読めるのが(自分が何やら偉そうなことを書けた)自己満足ではなく(ちょっと騙されそうになったけどやはり自分の感覚は正しかったと確認できた)自己満足ゆえであるところも、個の境界が既に個人を大幅に突き抜けていることを意味していて(純粋な個人の自己満足に他人が満足できるって場合の「自己」って何なんだ、という話)、それはもう密林を歩く自分が自分の腸をくぐり抜けているかのような小説世界(@『海辺のカフカ』)の感覚なのである。
つまり小説は超現実であると同時に現実は超小説であって、小説と現実もお互い包み包まれて最表面も中心核もない入れ子構造である、と。


という感じでやまだかつてなく激しく脈絡のない筆致でお送りしていきます。
(BGMはkoutaqのSensitive Heartでいきましょう)
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