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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
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仕事における「受動性」について。

しんどい時にはあまり頭は働かなくて(まさに今だが)、馴染みの文章を読むのはするするできるけど文章を書くのが億劫になるというのは、受け身の状態である。
仕事でひたすら受け身であるというのは、幾らかは仕事の性質から当然そうなってしまうものなのだけど(一単位の仕事が同僚や上司の依頼から始まる)、時々自分の判断で仕事内容の解釈や優先順位を変えることがあって、しかし今あらためて思うにその「自分の判断」は「自分の想像による依頼者の(解釈における)判断」なのではないか。
重要度の高い仕事についてはその解釈について依頼者に確認するが、実はその重要度の高いという判断も自分がしている。
グループ内での情報共有ができていればそのような自分の(実際のところ)勝手な解釈が支障をきたすことはない。
仕事というのは進める中で状況がころころ変わり、当初の予定を変えるような判断が必要となることはふつうにあるのだが、状況が変わるたびに依頼者や上司に確認をとったり指示を乞うというのは端的に「仕事ができない人間」である。
それで伝達ミスは防げるかもしれないが、確認のやりとりに割ける時間がなければ依頼者や上司の負担になるし、その分だけ別の仕事が進まなくなる。
とはいえ確認のやりとりが全く無ければそれはそれで不安になるし、「ホウレンソウをしっかり」(社内研修で誰もが一度は耳にする「報告・連絡・相談」ですね)という話もあって要は程度問題である。

で、そのバランスが崩れる時というのを考えると、上にも書いたが「過剰に確認を求める」側と「なんでも自分の判断でやってしまう」側の二極に分かれる。
前者は判断力が弱っている時や自己保身が念頭から離れない時に見受けられる(と想像する)。
後者はそれとは逆に自信過剰な人間や出世欲に燃える人間が陥りがち、なのだろうか(自信はない)。
自信はない、と書いたのは、他でもない自分が今後者の状態にあって、自分自身を考えると全然そんなことを思っていないからだ。
これは最初に提示した「受け身」の話と繋がるのであって(希望)、というのも僕はいったん一単位の仕事を始めると自分の判断で進路を決めたり重要度を考えて途中で終わらせたりすることがあって、そしてその判断が上記の「自分の想像による依頼者の判断」なので判断を間違えた時に申し訳ないとは思っても自分の身に染みることはない。
仕事の解釈を自分の判断で行うことには依頼者への確認を少なくする(結果的にそれが「足りなかった」こともある)という自分の判断も含まれるのだが、そのような判断に至るにはもちろん理由はある(依頼者が忙しそうとか、自分が乗り気でないとか。後者のような真面目でない理由もザラにあるが実際上しょうがない)。
で、そのような自分の判断が(仕事の遅滞や実験の不成立による損失の発生などの)失敗を招いた時に自分の身に染みないとはどういうことかと言えば、まず言葉からすれば「自分の判断」と言っているものが実は自分の判断ではなかったということで、その内実はもう書いた。
ではそのような「"偽りの"自分の判断」をあちこちで為しながら仕事を進めるなんて無責任ではないかと思えそうだが、しかしこれは「そういうもの」ではないか。
逆に「自分の判断」の責任の全てを自分が負うというのは、仕事の上ではしてはいけないのではないか。
以前に平川氏の著書から抜粋した中に「仕事はロールプレイング」といった話があったが、これはつまりそういうことではないかと思う。
もちろん考えるのは自分の頭なのだが、自分が考えて行動した結果の全てを自分が招いたわけではない。
自分の仕事の結果の責任が自分にだけあるのではないのと同じく、同僚の仕事の結果の責任の一部は自分にもある。
そもそも仕事をしている会社という場が、自分のものではない。
平川氏は「同じ会社の社員はみんな一つの物語を共有している」と書いていた。
誰も口に出しては言わないが、確かに共有している物語がある。
その物語を信じる自分は確かに一人の社員であり、しかし自分が信じる物語はその一つだけではない。
物語はいくつもあり、それらは同じ階層に並列しているのではなく、互いに含んだり含まれたりしていて、その関係も経時変化している。
自由は一つその認識にあり、そしてそれはちょっとしんどい。

そう、しんどい話なのだ。
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