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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
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二つ前の記事の本題を、時間がないのでさわりだけ。

「これは誰に向けられた言葉か?」を考える。
自分が心地よく読めるとすれば、その言葉の宛て先に自分が含まれている。
「ヤなこと言ってるな」と思えば、その言葉の宛て先に自分は含まれていない。
これが基本的な考え方。

宛て先に自分が含まれていない時に、ではどんな人が想定されているかを考える。
その想定される他者を具体的に想像したときに、状況が変わる場合がある。
その人が意外にも自分と共感できる部分を持っていた時、宛て先に自分が加わる。
つまり「ヤなこと」が他者を媒介して僕自身と繋がりを持ったことになる。

その一方で、想定される他者が自分と感覚的に遠い人だったとすればどうなるか。
それは「なんかヤだ」という感覚に、具体的な根拠が追加されることになる。
「なんとなく」を細かく割ることができる。
もちろん論理的にではなく、具体的な、とい表現もちと怪しい。

おそらく、その感覚を具体的にするには、照合する作業が必要なのだと思う。
自分の想定した他者が、実際にいるのかどうか。
「たぶんあの人みたいな人だ」と思った人と話してみて、想像とのズレを確認する。
そしてこれは手順であり、手順でしかない。


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