忍者ブログ
幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

飛ぶ鳥を眺めて、空を飛ぶ様を想像する。
道端の草むらに目を留め、大自然のただ中を想像する。
実際に自分が経験するよりも、想像のそれは充実している。
あるべきものは全てそこにあり、邪魔なものは何一つない。

経験に価値がないわけではない。
無から何も作り出せないように、想像の素材は経験によって集めるしかない。
ただ、「経験の価値は何か?」と問われれば、それは想像の為ではないか。
少なくとも、頭の認識においては。

養老氏が「ああすればこうなる」で頭の独断を戒めるのは、
身体を蔑ろにしている現代を憂いていることがその主旨だと思うが、
「考えると言うのなら徹底的に考えろ」と言いたいのだ。
細微にわたる、精緻な想像ができるようになりたいと思う。



メカニズムを感じるのはいいとして、それを洗練させるにはどうするか。
やはり想像した内容を実体と照らし合わせる作業がどうしても必要だ。
「ものづくり」をしたくなった。
そういう趣味もいいだろうし、仕事の根っこで意識しておくのもよいだろう。

というこれは半分『カクレカラクリ』(森博嗣)を読んでの感想。
森ミステリィはやっぱり素敵だなぁ。
最初は「自然への頓着の無さ」が極端だなと思い、その点距離をおいてきたけど、
最近は(本当につい最近のことなのだが)かなり共感できるようになった。

この気分でSMシリーズとか読み直すと新しい発見がありそうだ。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
chee-choff
性別:
非公開
自己紹介:
たまに書きます。現在メインはこちら↑
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
本が好き!
書評を書いています。
カウンター
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]