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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
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次はジム・ビームにしよう。
名前からして弱そうだけれども。

+*+*+*

もし、しがらみがなく自分の住む場所を選べるならば、
「魅力的な建築」の近くに住みたいと思った。
自分の住む家はむしろ平凡で質素でよい。
そこに行けば、心が洗われるような、ある感性のスイッチが入るような建物。
自分の住処から歩けるところに、そういうものがあってほしい。

『建築探偵 神出鬼没』(藤森照信、増田彰久)を読み始めて早速影響を受けた。
もともと自分は建築に興味がないわけではなかった。
近代建築や、あるいは茅葺き民家でも眺めていて飽きないし、実際に見たいと思う。
というのもそれは本で読んでいるからで、しかし実際に見に行ったことはない。
僕にとって建築は「想像をはたらかせると面白い」対象でしかなかった。
その意識が揺らぎ始めたのは内田樹のブログでヴォーリズ建築の話を読んでからだ。
一読してではなく、何度も読んでいるうちボディブロウ的に効いてきたのだと思う。
(ウチダ氏は本当に同じ話ばかり書くが、不思議と飽きない。これは凄いことで、
「同じような話」だけでなく「同じ話」を読んでも飽きないのである)
何の偶然か『建築探偵〜』に神戸女学院大の項があり、最初にそこを読んだ。
図書館の天井の高さとその装飾にうっとりし、そこの大学生を羨ましいと思った。
思えば阪大吹田の工学部図書館も京大吉田の中央図書館も、機能的でしかなかった。
阪大の医学部図書館が構えだけ何やら荘厳だったが、
(マニアックだけどシムシティ2000の「市長官邸のアイコン」みたいな。
 そういえばシムシティのMac版が出る(出た?)ようで。ちょっとそそられる)
内装に惹かれるものはなく古めかしいという以外に記憶がない。

でまあ安直だけど「魅力的な図書館」の近くに済めればよいなあと。
カフカ少年みたいに(私設の)図書館そのものに住めればさぞステキなことであろう。
家出しようかな。(そこか)

決して機能的ではないが、落ち着いた雰囲気で、歴史があって。
人は少ないが、それは雰囲気が来館者をスクリーニングしているからであるような。
今大人気のツタヤ図書館とかその対極にありそうだけれど(でも一度行ってみたい)

そして海月及介のように日がな一日画集や図集を読み耽り、
部屋ではさながら置き物のように微動だにせず岩波文庫を精読する。
いいなあ。
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