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幸福も過ぎ去るが、苦しみもまた過ぎ去る。
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見る意志の話。

所属部署の後輩が面白い実験をやっていて、手伝いがてらモルモットになっている。
社内でやる実験なので被験者は全員身内ではあるのだけど(つまり全員がモルモット)、実験方法が確立するまではグループ内の融通の利く人が助言しながらの試行錯誤が必要なくらい「未開のテーマ」であって、その意味で自分は「身内の身内」で「モルモットのモルモット」ということで「モルモル」という可愛い渾名を付けてみた。
(が、間違っても「モルボル」ではない)

もちろんそれはどうでもよくて。
実験内容は書けないけれど実験に用いる装置が興味深い。
それは「被験者の目の焦点位置を測定する」装置で、眼科にあるような顎をのせる台の前方上部に赤外線を発する機構がついていて、目にあてた反射光を検知して(黒目の大きさ?とかで)「被験者が何cm先を見ているか」が測定できるらしい。
で、それは片目ずつ測るのだけど、実験の中で一度間違えて、左目を測ってるつもりが右目を測ってしまった。
60cm先の物体を見ながら測定していたので通常なら測定結果も60センチあたりを指すのだけど、なんと数十メートルという結果が出てきた。
焦点距離の振幅の経時変化がぐちゃぐちゃで測定ミスにも見えたが、どうもそうではなかったらしい。
話を整理すれば、左目が60センチ先を見ている時に右目は数十メートル先に焦点が合った状態であるということで、そうか両目のバランスはこんなにデタラメだったかと感心したのだった。
数値で見るととても気持ち悪いのだけど、これが自分の標準なのだから仕方がない。
だからどうなんだ、という話には進まない話なのだが…

あ、一つ思ったのは、右目をメイン視野にして散歩するという半分遊びの半分訓練を日常的にしているのだけど(だから上の実験結果からすると右目で数十センチ先にピントを合わせている時は左目はホントに「目の前」にピントが合っていることになって、そりゃ目玉も内側に動くわなと納得)、その訓練の成果が「両目のバランスが取れてくる」ことだとすれば、その成果を上記の測定装置を使って定量的に評価できるな、と。

その装置がウン百万するらしく、彼は試用期間中に面白いデータを出して社長を説得して正規購入できるように今頑張っているところなのだけど、ゼヒ成功してもらいたいですね。
「モルモル」権限で私用に使えるかな、と…ふふ。
生理学(?)的に面白いサンプルになると思うんだけどなあ。
まあ研究開発には全然関係ないけどね。

ああ、またタイトル放置…
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